VOICE INPUT LAB

ロカオン研究室

音声入力アプリの比較・検証・使い方を、実測ベースで。

Macで音声入力ができないときに見る9か所。Appleの公式手順どおりに直す

ノートパソコンとマイクと虫めがねを描いた手描き風イラスト 使い方

先に結論を3行で。

  • Macの音声入力が動かないとき、Appleが公式に挙げている原因は9つです。この記事はその9つを順番に、上から潰していく形にしました。
  • いちばん多いのは①そもそもオンになっていない ②言語の設定が合っていない ③ショートカットが思っているキーと違うの3つです。ここまでで大半は直ります。
  • 見落としやすいのが「音声コントロール」がオンになっているケース。これがオンだと、標準の音声入力は使えません(Apple公式にそう書かれています)。

Macの音声入力(Dictation)は、Appleの説明どおり「タイプ入力ができるところならどこでも話して入力できる」機能です。動かないときはたいてい設定の問題なので、公式の手順を上から確認していきます。確認日:2026年8月17日(macOS Tahoe 26のユーザガイドに基づきます)。

まず、この順番で確認してください

Appleのユーザガイド「音声入力が正常に動作しない場合」に挙がっている解決策を、そのままの順で並べます。

① 音声入力がオンになっているか

アップルメニュー > システム設定 > サイドバーの「キーボード」(下へスクロールが必要な場合があります) > 「音声入力」 をオンにします。

ここで止まっている人がいちばん多いです。初めてオンにするときは「有効にする」を押す確認が出ます。

② 言語と地域が合っているか

正しい言語および地域が選ばれているか確認します。日本語で話しているのに英語のままだと、当然うまく入りません。

「音声入力」の「言語」の横の「編集」から言語と地域を選びます。複数登録しておくと、音声入力中に切り替えられます(カーソルの横に出ている言語表示をクリックするか、地球キーを押します)。

③ ショートカットが思っているキーと違う

「正しい音声入力のキーボードショートカットを使用しているか」——これも公式に挙がっています。

設定の「音声入力」にある「ショートカット」のポップアップメニューで、いま何が割り当てられているかを確認してください。マイクキーがファンクションキーの列にある機種なら、それを押すだけで始まります(押しっぱなしにするとSiriが起動するので、押して離すのが正解です)。

変え方はMacの音声入力ショートカットを自分好みに変えるにまとめました。

④ マイクが接続され、選ばれているか

内蔵マイクが無い機種(Mac miniやMac Studioなど)は、外付けマイクが接続されていて、「サウンド」または「キーボード」設定で選ばれているかを確認します。

設定の「音声入力」にある「マイクのソース」で、いまMacがどの機器で聞いているかが分かります。「自動」にしておくと、使いそうな機器をMacが選びます。

⑤ 入力音量が足りているか

外付けマイクを使っている場合、入力音量が十分か確認します。アップルメニュー > システム設定 > 「サウンド」 > 「入力」 でマイクを選び、入力音量を上げます。

⑥ マイクが塞がっていないか

公式に「読み上げているときに、衣服や身体などでマイクが塞がれていないことを確認してください」とあります。ノートを膝に置いていたり、手で覆っていたりすると起きます。

⑦ 話し方(音量と明瞭さ)

「普段Macを使用している位置から、小さすぎも大きすぎもしない音量ではっきり読み上げてください」。大きすぎても認識は落ちます。

⑧ まわりの音

「騒音の多い環境や反響の大きすぎる部屋で音声入力を使用する場合は、ヘッドセットマイクが役に立つことがあります」。会議室のような響く部屋は、意外と苦手です。

⑨ インターネット接続

公式には「インターネット接続が必要な場合があります」とあります。設定 > ネットワーク で接続を確認してください。

なお、自分のMacが端末内で処理しているかどうかは確認できます。システム設定 > キーボード > 「キーボードショートカット」 > 「音声入力」の下のテキストを見ます(音声入力がオンになっている必要があります)。ここに、一般的なテキストの音声入力(メッセージやメモの作成は含む/検索ボックスの音声入力は含まない)が端末上で処理されSiriサーバには送信されないかどうかが書かれています。

★見落としやすい原因:「音声コントロール」がオンになっている

ここは公式のトラブル対処の一覧には入っていませんが、別のページにはっきり書かれています。

音声コントロールがオンのときは、音声コントロールを使用してテキストを音声入力します。標準のmacOSの音声入力は使用できません。

音声コントロール(Voice Control)は、声でMacそのものを操作するアクセシビリティ機能です。これがオンだと、普通の音声入力は動きません。「昔は使えたのに急に…」というときは、ここを疑ってください。システム設定 > アクセシビリティ > 音声コントロール で確認できます。

ついでに知っておくと安心なこと

  • 時間制限はありません。公式に「音声入力できるテキストの長さに制限はなく、タイムアウトもありません」とあります
  • ただし30秒間なにも聞こえないと自動で止まります。「勝手に切れる」のはこれです。故障ではありません
  • Apple Siliconのmacなら話しながらキーボードも打てます(音声入力を止める必要がありません)
  • 句読点が勝手に入るのが邪魔なら、設定 > キーボード > 音声入力 > 「自動句読点」をオフにできます

ここまでやっても物足りないとき

設定が正しくても、お客様の名前や社内用語が正しく入らないのは別の問題です。標準の音声入力には、単語を覚えさせる仕組みがありません。

選択肢を並べます。

  • まず標準機能を使い倒す → 設定の勘どころはMacの音声入力を実用にする設定にまとめました。無料でここまでできます
  • 固有名詞を覚えさせたい/音声を外部に出せない職場 → ローカルで完結する音声入力アプリロカオンがあります(当社製品です)。人名や社名を登録する「じぶん辞書」があり、話し終わるとその場で文字が貼り付きます。年払いで年6,600円(月あたり550円・税込)です。1日10回まで(1回1分まで)なら無料で使え、最初の10日間は回数の制限もありません

ロカオンはmacOS 26以降(Apple Silicon)のMacが必要で、Windowsには対応していません。ご購入後は、ライセンスの確認だけ1日1回・数十バイトの通信をします(音声や文字は送りません。つながらない日が続いても14日間は使え、過ぎても無料版として使えます)。

この記事の調べ方

本メディア「ロカオン研究室」は、ローカルで完結する音声入力アプリ「ロカオン」を開発する合同会社ヒバナが運営しています。他社製品も、当社製品と同じ物差しで確認して書きます。記事中の他社製品の権利は各社に帰属します。

神林瑛治の似顔絵

この記事を書いた人

神林 瑛治 かんばやし えいじ

合同会社ヒバナ 代表/ローカルで完結する音声入力アプリ「ロカオン」開発者

自分で音声入力アプリを開発しながら、このラボで各社の製品を同じ物差しで実測しています。ふだんの業務も毎日音声入力で回しています。

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