先に結論を3行で。
- 月額のソフトは、たいてい「毎日つないで確認し、◯日つながらなかったら止まる」という作りです。「たまに確認しているだけ」ではありません。
- その「◯日」は、Microsoft 365で30日、Adobe Creative Cloudの年払いで99日。公式にはっきり書かれています。
- 出張や現場でネットが不安定な仕事なら、契約する前にこの日数を確認しておくと安心です。ここを公開している会社は意外と少なくありません。
「飛行機の中で使えるのか」「山の現場で止まらないか」——月額のソフトを仕事で使う人が気にするところです。各社が公式に何と書いているかを並べました。確認日:2026年8月17日。
そもそも、どういう仕組みなのか
月額のソフトは、契約が続いているかを確かめる必要があります。そこで「ときどきサーバーに小さな問い合わせをする」作りになっています。
ここで多くの人が誤解しているのが、「◯日に1度だけ通信している」ではないということです。実際は毎日つなぎにいっていて、「◯日」のほうは”つながらなくても使い続けられる限界”です。この2つはまったく違います。
Microsoftの公式ドキュメントの書き方が、いちばん分かりやすいので引用します。
毎日、またはユーザーがコンピューターにサインインするたびに、コンピューターはライセンスの状態を確認するためにサービスに接続します。少なくとも30日に1度インターネットに接続できていれば、Microsoft 365 Apps は完全に機能し続けます。30日を超えてオフラインになると、次に接続できるまで機能制限モードに入ります。
つまり①毎日確認する ②◯日つながらないと止まるの2階建てです。ほとんどの月額ソフトがこの形です。
各社の「◯日」を並べる
| ソフト | 確認の頻度 | つながらなくても使える日数 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 | 毎日 | 30日 |
| Adobe Creative Cloud(年払い) | 30日ごと | 99日 |
| Adobe Creative Cloud(月払い) | 30日ごと | 30日 |
| Adobe Acrobat(個人・年間) | ― | 最大30日 |
| ロカオン(当社製品) | 毎日 | 14日(過ぎても止まらず無料版に切り替え) |
年払いのほうが猶予が長い会社があります。Adobeの99日と30日の差は大きいので、長期の出張や現地作業が多い方は、契約の種類で変わることも覚えておくとよいです。
正直に書くと、当社の14日は、この中でいちばん短いです。「機内でも使える」を売りにしているのに大手より短いので、ここは見直しを検討しています。なお2026年9月27日からは、14日を過ぎても止まらず、無料版(1日10回まで・1回1分まで)として使い続けられるようにしました。
止まったらどうなるか
止まり方は製品によって違います。Microsoft 365の場合は公式にこう書かれています。
機能制限モードでは、Microsoft 365 Apps はデバイスにインストールされたままですが、ユーザーは書類の表示と印刷しかできません。編集や新規作成の機能はすべて無効になります。
消えるわけではありません。読むことはできて、作れなくなる。次につながれば元に戻ります。
ここは製品ごとに違うので、心配なら契約前に確認してください。「使えなくなる」なのか「読めるだけになる」なのか「データも見られなくなる」なのかは、かなり違います。
気にしたほうがいい人・しなくていい人
| こういう人 | どうか |
|---|---|
| 会社と自宅でしか使わない | 気にしなくていい。毎日つながるので止まりません |
| 長期の海外出張・船・僻地の現場 | 要確認。30日を超える可能性があるなら、猶予の長い契約を選ぶ |
| ネットにつながない端末で使いたい | その用途には向きません。Microsoftも公式に「インターネットから完全に切り離されたコンピューターでは動作しません」と書いています |
| 飛行機の中で使いたい | 気にしなくていい。フライトの数時間で猶予は切れません |
そもそも通信したくない場合
ここまでは「ライセンスの確認」の通信の話です。中身(作った書類、話した音声)を送るかどうかは別の問題で、そちらのほうが気にされる方が多いはずです。
音声入力の場合、クラウド型は音声そのものをよそのサーバーへ送ります。各社の取り扱いは公開されていますが、「守られている」と「そもそも送っていない」は別の話です。くわしくは文字起こしをローカルでやる意味にまとめました。
選択肢を並べます。
- 通信そのものを無くしたい → 買い切りのソフトが確実です。音声入力ならsuperwhisperに買い切り(Lifetime)があります(料金の比較はこちら)
- 中身は送りたくないが、月額でよい → ローカルで完結する音声入力アプリロカオンがあります(当社製品です)。音声も文字も端末の外に送りません。ご購入後の通信はライセンスの確認だけで、1日1回・数十バイトです。つながらない日が続いても14日間はそのまま使え、過ぎても無料版として使えます。年払いで年6,600円(月あたり550円・税込)です。1日10回まで(1回1分まで)なら無料で使え、最初の10日間は回数の制限もありません
ロカオンに買い切りはありません。またmacOS 26以降(Apple Silicon)のMacが必要で、Windowsには対応していません。
この記事の調べ方
- Microsoft 365の「毎日確認」「30日」「機能制限モード」「完全に切り離された端末では動作しない」は、Microsoft Learn「Microsoft 365 Apps のライセンス認証の概要」の記載(2026年8月17日確認)。引用は原文の訳です。
- Adobe Creative Cloudの猶予(年払い99日/月払い30日)、検証は30日ごと、Acrobat個人・年間は最大30日は、Adobeの公式ヘルプの記載(同日確認)。
- ロカオンの数値(毎日確認・14日)は当社製品の仕様です。
- 各社の仕様は変わることがあります。契約前には必ず提供元でご確認ください。
本メディア「ロカオン研究室」は、ローカルで完結する音声入力アプリ「ロカオン」を開発する合同会社ヒバナが運営しています。他社製品も、当社製品と同じ物差しで確認して書きます。記事中の他社製品の権利は各社に帰属します。

