VOICE INPUT LAB

ロカオン研究室

音声入力アプリの比較・検証・使い方を、実測ベースで。

superwhisperの料金と日本語対応を整理した。買い切り249.99ドルは元が取れるか

積み上げたコインと天秤と鍵付きの箱を描いた手描き風イラスト 比較・料金

先に結論を3行で。

  • superwhisperには買い切り(Lifetime)249.99ドル・約39,700円があります。年払い(84.99ドル・約13,500円)と比べると、約2.9年使えば元が取れる計算です。
  • 無料プランでも「どのアプリでも音声入力」「会議の録音と文字起こし」「小さいAIモデルの無制限利用」まで使えます。ここは他社より太いところです。
  • ただし日本語で使えるかを事前に確かめる材料が、公式サイトにありません。「100以上の言語」とあるだけで、対応言語の一覧が公開されていないためです(2026年8月17日確認)。

superwhisper(スーパーウィスパー)は、Mac・Windows・iPhoneで使える音声入力アプリです。「買い切りがある」という点で他社と違うので、いくらで、何年使えば得なのかを計算しました。

この記事の確認日:2026年8月17日。円換算は1ドル=159円で計算しています(2026年8月14日時点の日本銀行公表の相場が159円台前半のため)。価格は改定されることがあるので、最新は公式サイトでご確認ください。

料金は3つの買い方がある

買い方 金額 月あたり
Free(無料) 0円 0円
Pro・月払い 8.49ドル/月(約1,350円) 約1,350円
Pro・年払い 84.99ドル/年(約13,500円) 約1,130円
Pro・買い切り(Lifetime) 249.99ドル(約39,700円) ―

年払いは公式サイトに「2ヶ月ぶん無料」と書かれています。実際、月払いを12ヶ月続けると101.88ドルなので、年払いのほうが16.89ドル(約2ヶ月ぶん)安く、表示のとおりです。買い切りは「Top choice(いちばん人気)」の札が付いています。学生は40%引きの表示があります。すべてのプランに30日間の返金があるとも明記されています。

買い切りは何年で元が取れるか

買い切り249.99ドル(約39,700円)を、月々払い続けた場合と比べます。

比べる相手 年あたりの費用 買い切りの元が取れるまで
superwhisper 年払い 約13,500円 約2.9年
superwhisper 月払い 約16,200円 約2.5年
Aqua Voice Pro 年払い(公式サイト) 約15,300円 約2.6年
ロカオン 年払い(当社製品) 6,600円 約6.0年

3年以上使い続けるつもりなら、買い切りは合理的です。逆に「1年使ってみて考える」なら年払いのほうが安く済みます。この分野はまだ動きが速いので、3年後に同じアプリを使っているかどうかは、正直なところ誰にも分かりません。

無料プランでどこまで使えるか

公式サイトの記載では、無料プランに次が含まれます。

  • どのアプリでも使える音声入力
  • 会議の録音と文字起こし
  • 100以上の言語に対応
  • 小さいAIモデルの無制限利用
  • プロンプト(指示文)の自由な設定
  • メールでのサポート

語数の上限が書かれていないのは、この分野では珍しいところです。たとえばAqua Voiceの無料枠は1,000語で終わります(Aqua Voiceの無料枠はどこまで使える?)。まず無料で長く試したい人には、superwhisperのほうが向いています。

有料のProで増えるのは次のところです。

  • 自分で用意したAIのAPIキーを使える
  • クラウドとローカル、両方のAIモデルを無制限に使える
  • どの言語からでも英語に翻訳できる
  • 音声ファイル・動画ファイルの文字起こし
  • 優先サポート

日本語で使えるか ― ここが確かめにくい

公式サイトには「100以上の言語に対応」とあります。ただし2026年8月17日時点で、対応言語の一覧は公開されていません。日本語が名指しで挙がっている記載も見つけられませんでした。

比較のために書いておくと、Aqua Voiceは公式サイトに対応言語を全部並べていて、その中に日本語が入っています(49言語)。「日本語で使えるか」を契約前に文字で確かめられるかどうかは、実務では地味に大きい差です。

superwhisperには語数制限のない無料プランがあるので、買う前に自分の仕事の文章で試せます。これが現実的な確認方法です。人名・社名・専門用語を実際に読み上げて、どこまで文字になるかを見てください。

それでも日本語の固有名詞が化けるとき

音声入力で最後まで残るのは、たいていお客様の名前と社内用語です。「渡邊」が「渡辺」になる、社内でしか使わない略語が別の言葉になる。ここは対応言語の数では解決しません。

そのための仕組みが辞書です。用途別に並べます。

  • 買い切りで長く使いたい → superwhisperの買い切り(249.99ドル)。3年以上使うなら計算が合います。
  • 速さを最優先したい → Aqua Voiceは公式の数字で「話し終わってから約450ミリ秒で文字が出る」としています(Aqua Voiceの料金は結局いくら?)。
  • 日本語の固有名詞が多い/音声を外部のサーバーに出せない職場 → ローカルで完結する音声入力アプリロカオンがあります(当社製品です)。人名や社名を登録する「じぶん辞書」があり、画面もメニューも日本語です。音声も文字も端末の外に送らないので、インターネットが無くても動きます(ご購入後は、ライセンスの確認だけ1日1回・数十バイトの通信をします。音声や文字は送りません。つながらない日が続いても14日間は使え、過ぎても無料版として使えます)。年払いで年6,600円(月あたり550円・税込)です。1日10回まで(1回1分まで)なら無料で使え、最初の10日間は回数の制限もありません。

ロカオンに買い切りはありません。またmacOS 26以降(Apple Silicon)のMacが必要で、Windowsには対応していません。Windowsでも使う場合や、買い切りで済ませたい場合はsuperwhisperのほうが合います。

この記事の調べ方

  • 料金(月払い・年払い・買い切り・学生割引・返金)と各プランの内容は、superwhisper公式サイトの料金欄の掲載内容(2026年8月17日確認)。買い切りの金額は、料金欄の表示を「Monthly/Yearly/Lifetime」の3つとも切り替えて読み取りました。
  • 「対応言語の一覧が見当たらない」は、公式サイトと公式ドキュメントを同日に確認した結果です。将来の掲載を否定するものではありません。
  • Aqua Voiceの料金・対応言語・速さは公式の料金ページと公式のよくある質問(同日確認)。
  • 円換算は1ドル=159円で計算し、およその金額で表記しています(レートの根拠は日本銀行公表の2026年8月14日の相場・159円台前半)。元が取れるまでの年数は、この円換算値で割ったものです。

本メディア「ロカオン研究室」は、ローカルで完結する音声入力アプリ「ロカオン」を開発する合同会社ヒバナが運営しています。他社製品も、当社製品と同じ物差しで確認して書きます。記事中の他社製品の権利は各社に帰属します。

神林瑛治の似顔絵

この記事を書いた人

神林 瑛治 かんばやし えいじ

合同会社ヒバナ 代表/ローカルで完結する音声入力アプリ「ロカオン」開発者

自分で音声入力アプリを開発しながら、このラボで各社の製品を同じ物差しで実測しています。ふだんの業務も毎日音声入力で回しています。

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